法律を勉強している人で、判例や学説については学んでいるが、条文の構成や法令用語の使い方があいまいになっている人は多いのではないでしょうか。法律の勉強の最も基本的なことは「法律の条文自体をよむこと」です。この「法律の条文自体を読むこと」を正確にするために必要な、条文の構成や法令用語の理解をできるようにするための一冊として、この記事では
条文の読み方〔第2版〕 [ 法制執務・法令用語研究会 ]
を紹介します。
簡単な紹介
法学部やロースクールで勉強しているほとんどの人は、「基本書で」勉強しているのではないでしょうか。基本書は、法律の背景にある基本的な考え方や解釈上問題となる論点などを整理して説明してくれるため、極めて有用な勉強道具です。しかし、「法律を」勉強する際の基本は、「法律で」勉強すること、すなわち、「法律の条文それ自体を読むこと」のはずです。この条文読解の作業を疎かにして、「さて、この条文をどう解釈すればいいのかな」と、次の作業にうつっては、法学部の試験や、法曹等法律に関する仕事に必要な「法律を論理的に解釈する力」は身に付きません。この本では、この「法律の条文それ自体を読むこと」に必要な法律の「前文」や「本則」といった法律の構造の説明や、「及び」と「並びに」といった法令用語の説明が、わかりやすく、丁寧にされています。法律の基本である条文の読み方を学ぶための一冊として、とてもおすすめです。
こんな人におすすめ
・法学部やロースクールで勉強している人
・法務執行の現場で働いている国や自治体の職員
・仕事で規則や契約書の作成業務をしている人
本から学べること
・「前文」や「本則」といった法律の構造に関する知識
・「及び」と「並びに」といった法令用語の意味、使い方
・論理的な文章を書く力、読む力
本の特徴
・よく使われる25個の法令用語の説明がされており、法令用語の辞書としても使える
・固い内容ばかりではなく、随所にコラムがあり、無理なく読める
・法律初学者でも理解できるように、語句の説明等が充実している
最後に一言
「法律を」勉強する際の基本は、「法律の条文それ自体を読むこと」です。条文を正確に読めるようになると、法律の勉強効率が格段に上がります。
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